アフリカ出身者が新型コロナ感染のうわさで差別か 中国 広州

中国の広東省広州ではアフリカ出身の人たちが新型コロナウイルスに感染しているのではといううわさが出回り、商店やホテルの利用を断られるケースが出ていて、「差別的な対応だ」と不満の声が上がっています。
卸売市場が集まる南部広東省広州には、中国製品の買い付けをするアフリカ出身の人たちが多く住む「リトルアフリカ」と呼ばれる地域があります。
地元では「アフリカの人たちの多くがウイルスに感染しているのでは」といううわさが出回っていて、西アフリカのマリ出身の男性は電話取材に対し、「店や市場に入るのを断られ、ホテルに泊まれず野宿する人もいた。今では多くの人が隔離されている。こうした差別に失望している」と不満を述べていました。
リトルアフリカでは以前、アフリカ系の人たちが多く行き交っていましたが、今月13日に訪れると多くの店がシャッターを閉じアフリカ系の人の姿は全く見られませんでした。
中国政府は海外から来た人からの感染拡大を警戒していて、国営の新華社通信は14日、アフリカ系住民4553人を検査し、111人から陽性反応が出たと伝えています。
今回の事態を受けて、アフリカ諸国が加盟するAU=アフリカ連合は中国側に懸念を示し、改善を求めています。
中国外務省の趙立堅報道官は「中国政府はあらゆる差別に反対している。アフリカ側の懸念を広東省は重視しており、政府としても要求に積極的にこたえていく」とする談話を発表し、火消しに努めています。
地元では「アフリカの人たちの多くがウイルスに感染しているのでは」といううわさが出回っていて、西アフリカのマリ出身の男性は電話取材に対し、「店や市場に入るのを断られ、ホテルに泊まれず野宿する人もいた。今では多くの人が隔離されている。こうした差別に失望している」と不満を述べていました。
リトルアフリカでは以前、アフリカ系の人たちが多く行き交っていましたが、今月13日に訪れると多くの店がシャッターを閉じアフリカ系の人の姿は全く見られませんでした。
中国政府は海外から来た人からの感染拡大を警戒していて、国営の新華社通信は14日、アフリカ系住民4553人を検査し、111人から陽性反応が出たと伝えています。
今回の事態を受けて、アフリカ諸国が加盟するAU=アフリカ連合は中国側に懸念を示し、改善を求めています。
中国外務省の趙立堅報道官は「中国政府はあらゆる差別に反対している。アフリカ側の懸念を広東省は重視しており、政府としても要求に積極的にこたえていく」とする談話を発表し、火消しに努めています。