マスク増産へ 外国人技能実習生の従事を特例で認める 厚労省

マスク増産へ 外国人技能実習生の従事を特例で認める 厚労省
新型コロナウイルスの感染拡大で品薄状態が続くマスクの増産に向け、厚生労働省は、縫製などの技術を学びに来ている外国人技能実習生を一定の期間であればマスクの製造に従事させるのを認めることにしました。
厚生労働省によりますと、繊維や服飾関連の企業からは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で衣服の生産の注文が落ち込む中、受け入れている技能実習生に布マスクの縫製や裁断などの作業をさせたいといった相談や問い合わせが寄せられているということです。

外国人技能実習制度では、受け入れ先の企業で学ぶ技術が事前に決まっているため、他の作業を行わせることは原則認められていませんが、厚生労働省は、今回、特例として繊維などの技術を学ぶ技能実習生について一定の期間であればマスクの製造に従事させるのを認めることにしました。

ただし、実習期間全体を通じてマスクの製造にあたる時間が本来の実習の時間を超えない範囲にすることとしています。

厚生労働省によりますと、繊維や衣服関係の技能実習生は、全国でおよそ3万人にのぼるということで、マスクの製造に従事させたい場合は外国人技能実習機構の各地の地方事務所に相談するよう呼びかけています。