集団感染の富山市民病院 看護師100人超 自宅待機に 新型コロナ

集団感染の富山市民病院 看護師100人超 自宅待機に 新型コロナ
新型コロナウイルスの集団感染いわゆる「クラスター」が起きた富山市の富山市民病院は、全体の5分の1に当たる100人以上の看護師が自宅待機になっていることを明らかにし、これ以上、感染者や濃厚接触者が増えれば医療が崩壊しかねないという認識を示しました。
富山市民病院では、これまでに医師や看護師ら8人と入院患者9人の合わせて17人の感染が明らかになっています。

富山市民病院は記者会見を開き、感染者の濃厚接触者は医師や看護師、それに放射線技師など医療スタッフ全体で176人に上っていて、看護師は全体の5分の1に当たる100人以上が自宅待機になっていることを明らかにしました。

富山市の石田陽一病院事業管理者は「新たな感染者が出るたびに濃厚接触者が増えているので、やがて医療が崩壊しかねないと強く危惧している」と述べました。

そのうえで、患者のほかの病院への転院を進めていく考えを示しました。

一方、感染拡大を受けて、病院側が飲食を伴うイベントへの参加の自粛を要請していたにもかかわらず、感染した整形外科の2人の医師を含む9人が、退職する職員の送別会に参加していたことも明らかにしました。