東京の休業要請 書店は対象に含まれず戸惑いも 新型コロナ

東京の休業要請 書店は対象に含まれず戸惑いも 新型コロナ
東京都が13日公表した休業要請の対象の一覧で、本屋は、社会生活を維持するためとして含まれませんでした。これに対し、大手書店の中には、すでに15日からの臨時休業を決めているとして、戸惑いの声も上がっています。
東京都は13日、休業を要請する具体的な業態などの種類を一覧で公表し、本屋は、理髪店やクリーニング店などと同様、社会生活を維持するうえで必要だとして、休業対象には含まず、感染を防ぐ対策をとるよう協力を要請するとしています。

ただ、この都の決定に対し、大手書店の中には、すでに15日からの臨時休業を決めているとして、戸惑いの声も上がっています。

「紀伊國屋書店」によりますと、事前に都に問い合わせたところ、本屋も休業の対象に含まれるという回答だったため、休業する店舗を拡大し、15日から新宿本店と大手町ビル店の休業を決めていました。

13日の都の発表が事前の問い合わせと違ったため、再検討しましたが、休業に向けてすでに利用客や従業員への周知などを進めていたため、当初の予定どおり、15日から当面の間、休業にするということです。

担当者は「正直、きのう都の発表は驚きだった。しかし、大勢のお客さんが来店してしまうと、感染拡大の温床になりかねないという危機感があり、難しい判断だったが、やはり休業したい」と話しています。

14日、新宿本店を訪れた親子連れは「中に人がたくさんいて、すぐに買い物をして出てきた。本は生活必需品なので困るが、こういう状況なので休業はやむをえないと思う」と話していました。