インド 外出制限延長も経済活動は限定的に再開方針 新型コロナ

インド 外出制限延長も経済活動は限定的に再開方針 新型コロナ
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インドのモディ首相は、新型コロナウイルスの感染が広がっていることを受けて、14日までとしていた全土での外出制限を来月3日まで延長すると発表しました。一方、外出制限で経済に深刻な影響が出ているため、1週間後をめどに経済活動を限定的に再開する方針も示しました。
13億の人口を抱えるインドでは新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、先月25日から、全土で生活必需品の買い物などを除いて原則として外出が禁止されていて、「世界最大の封鎖」と呼ばれています。

この措置は当初、14日までとされていましたが、モディ首相はテレビ演説を行い、「経済的に大きな代償を払っているが、インド国民の命とは比べられない。封鎖は5月3日まで延長される」と述べ、外出制限を延長すると発表しました。

インドで新型コロナウイルスに感染した人は、全土で外出制限に踏み切った時点では500人余りでしたが、その後の3週間で都市部を中心に感染者は増え続け、14日、1万人を超えました。

一方で、工場やオフィスが閉鎖され経済に深刻な影響が出ていることも考慮し、モディ首相は「今月20日まで状況を注視し、感染の拡大が抑えられている地域では、一定の活動が認められるだろう」とも述べ1週間後をめどに経済活動を限定的に再開させる方針も示しました。

ただ、感染拡大が食い止められていない中での経済活動の再開には懸念の声も出ていて、モディ首相は難しいかじ取りを迫られています。