人工呼吸器不足懸念 増産後押しへ審査手続き迅速化 新型コロナ

人工呼吸器不足懸念 増産後押しへ審査手続き迅速化 新型コロナ
新型コロナウイルスに感染し重症化した患者の治療で使われる人工呼吸器の不足が懸念されていることから、厚生労働省は、異業種の企業が製品の組み立てなどを請け負いやすくなるよう必要な審査手続きを迅速化する方針を決めました。数か月かかっていた審査が数日に短縮されるということです。
新型コロナウイルスに感染した患者が重症化すると、人工呼吸器での治療が必要になるケースがありますが、海外からの輸入が9割以上を占めていて国内での不足が懸念されています。

このため厚生労働省は、国内での増産をはかる必要があるとして、異業種の企業が製品の組み立てなどを医療機器メーカーから請け負いやすくなるよう必要な審査手続きを迅速化する方針を決めました。

重要な工程を請け負う場合、これまでは国による工場の現地確認などが必要でしたが、事後の確認でも認めるなどとしています。

厚生労働省によりますと、これまで数か月かかっていた審査が数日に短縮されるということです。

人工呼吸器の増産をめぐっては、トヨタ自動車が医療機器メーカーに生産性向上のノウハウを提供し増産を支援することなどを表明しています。