高松塚古墳の壁画 12年間の修復終了も公開中止に 新型コロナ

高松塚古墳の壁画 12年間の修復終了も公開中止に 新型コロナ
12年間に及ぶ修復を終えた奈良県明日香村の高松塚古墳の壁画は、来月、一般公開される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、中止となりました。
およそ1300年前の飛鳥時代につくられた明日香村の高松塚古墳の国宝の壁画は、大量のカビが生えるなどして劣化が進んだことから、平成19年に古墳から取り出され、先月まで12年間に及ぶ修復作業が行われました。

修復作業が終了したことから、文化庁は、来月16日から初めて壁画を一般公開する予定でしたが、見学スペースが密閉されていることなどから感染拡大のリスクが高いとして、中止を決めました。

また、同じ明日香村にあるキトラ古墳の国宝の壁画の公開も中止になりました。

文化庁は「公開を楽しみにしていた人には申し訳ありませんが、ご理解をいただきたい。7月に予定している次の公開は、情勢を見て検討したい」と話しています。