新型コロナ予防にBCG接種 WHO「今の段階では勧めない」

新型コロナ予防にBCG接種 WHO「今の段階では勧めない」
結核を予防するBCGワクチンの定期接種を行っている国や地域では、新型コロナウイルスの感染者や死者が少ない傾向があるという指摘が出ていることを受けて、WHO=世界保健機関は12日付けで「証拠がない今の段階では、新型コロナウイルスによる感染症を予防するためにBCGワクチンを接種することは勧めない」とする見解をまとめました。
見解では、BCGワクチンをめぐって2つの臨床試験が行われているとしたうえで、「証拠が出しだい評価を行う」としています。

BCGワクチンは、結核の予防を目的に多くの国々で接種されていますが、見解の中でWHOは、本来の目的以外で使われることで、本来対象となる新生児が接種を受けられなくなり、結核の患者や死者が増えることにつながりかねないと危機感を示しています。