フランス 外出制限を5月11日まで延長 新型コロナウイルス

フランス 外出制限を5月11日まで延長 新型コロナウイルス
フランスのマクロン大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるため、先月から続いている外出制限を来月11日まで延長すると発表しました。
フランスでは13日までに新型コロナウイルスに感染した人が13万を超え、死亡した人も1万5000人に迫るなどと、感染者、死者ともに、アメリカ、スペイン、イタリアに次いで多くなっています。

こうした中、マクロン大統領は13日夜、国民向けのテレビ演説を行い、先月17日に始めた外出制限について、来月11日まで延長すると発表しました。全土で続いている休校の措置については、保育園と小中学校、それに高校を来月11日から段階的に再開するとしています。

一方でレストランや映画館、美術館などは引き続き営業停止の措置を続けるとしているほか、大規模なイベントについては少なくとも7月中旬までは開催できないとしています。

マクロン大統領は「私たちが今の努力を続けることで多くの命が救われる。そのために最も厳格な外出制限を続ける」と述べ、国民の理解を求めました。

またEU=ヨーロッパ連合の域外からフランスを含むEU加盟国への入国を原則禁止する措置については、新たな決定があるまで継続するとしていて、近く行われるEUの首脳会議で協議するとみられます。

フランスでは、新たな感染者や死者が増えるペースが緩やかになってきているものの、集中治療室で治療を受けている患者の数が6821人と、イタリアやスペインに比べても多くなっていて、マクロン大統領としては医療現場がひっ迫する中、外出制限のさらなる延長に踏み切った形です。