秋田 竿燈まつりの中止決定 新型コロナ影響で

秋田 竿燈まつりの中止決定 新型コロナ影響で
東北を代表する夏祭りのひとつでことし8月に予定されていた秋田市の竿燈まつりは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止となることが決まりました。
秋田市の竿燈まつりは、国の重要無形民俗文化財に指定されている五穀豊じょうを願う祭りで、去年は4日間の期間中、およそ131万人が訪れています。

13日、秋田市では実行委員会の総会が開かれ、市や秋田市竿燈会、秋田商工会議所などから出席したおよそ50人がことしの開催について協議しました。

冒頭、実行委員会の会長を務める秋田市の穂積市長は、「市内で感染者が増え、どこで感染したのか特定できていない人もいるうえ学校も休校している」などと述べ、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、中止はやむを得ないという考えを示しました。

また、秋田市竿燈会の鈴木文明会長も「開催したいのはやまやまだが、終息が見えないなか、計画や準備を進められておらず開催は非常に難しい」と話しました。

そして出席者で検討した結果、感染が拡大するなかでは市民や観光客の安全などを考えると開催は難しいとして、ことし8月3日から6日に予定されていたまつりを中止することを決めました。

秋田市竿燈会によりますと、竿燈まつりが中止されるのは、戦争の色が濃く、太平洋戦争もあった昭和13年からの8年間以外では初めてだということで、県内経済にも大きな影響を与えることになりそうです。