新コロナウイルス 院内感染「地方での発生懸念」

新コロナウイルス 院内感染「地方での発生懸念」
東京の「中野江古田病院」など、各地で病院内での感染が疑われるケースが相次ぎ、患者の受け入れを休止するところも出ていることについて日本感染症学会の理事長で、東邦大学の舘田一博教授は「先月末から感染経路が追えない患者が増え感染したのに気付かないまま、別の病気の患者として入院し、院内で感染が広がるケースが各地で散見される。入院患者全員に検査できない状況では、対応は非常に難しい。院内感染が起きる医療機関が増えれば、地域の医療が一気にひっ迫してしまいかねない」と指摘しています。
そして、院内感染が疑われるケースは都市部だけでなく地方の医療機関でも起きているとして「医療供給体制がもともとぜい弱な地域もあり、そうした地域の医療機関で院内感染が起きればすぐに医療崩壊につながってしまうおそれがある」と述べて懸念を示しました。