新型コロナ 産業用マスクを医療現場に提供呼びかけ 経団連

新型コロナ 産業用マスクを医療現場に提供呼びかけ 経団連
医療現場で新型コロナウイルスの感染を予防するための高性能の医療用マスクが不足していることから、経団連は、会員企業に対し、工場などで防じん用として利用しているマスクの提供を呼びかけました。
これは、経団連が政府からの要請に応じて対応したもので13日、会員企業およそ1400社に文書で通知しました。

それによりますと、新型コロナウイルスに感染した患者の対応にあたっている病院などで感染を予防するための高性能の医療用マスクが不足し、深刻な状況となっていることから、各企業が保有している産業用のマスクの提供を呼びかけました。

対象となるのは、N95やDS2と呼ばれるマスクで、工場や建設現場などで防じん用として利用されていることが多く、予備があれば提供してほしいとしています。また、半導体の工場などで使われる防じん服やゴーグルなども医療現場での転用が可能だと見込まれており、同様に提供を呼びかけています。

経団連では、企業から寄せられた利用可能な物資や数などの情報を政府に提供するということで、マスク不足が深刻な医療現場などに役立ててもらいたいとしています。