東レ マスクの原料供給量を2倍以上に拡大

東レ マスクの原料供給量を2倍以上に拡大
マスク不足が続く中、大手繊維メーカーの「東レ」はマスクに使われる不織布の生産ラインを国内に新たに作るなどして、供給量をこれまでの2倍以上に拡大することを決めました。
東レはこれまで、マスクの原料となる不織布を中国やインドネシアなど海外の工場で、1か月におよそ3000万枚分を生産し、国内のマスクメーカーに供給してきました。

しかし、マスク不足に対応するため来月から、海外工場の生産をおよそ6000万枚分まで増やすほか、来月以降は滋賀県の工場に新たに生産ラインを立ち上げ、およそ2000万枚分の不織布を生産することにしています。

生産量は、これまでの2.6倍となり、国内のマスクメーカーに1か月あたりおよそ8000万人分の不織布を供給できるということです。

「日本不織布協会」によりますと、不織布は全体の4割が輸入に頼っていてそのおよそ半分が中国からとなっていますが、新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、調達が難しくなっているということです。

このため「旭化成」や「三井化学」などほかの大手化学メーカーも国内での不織布の増産に乗り出していて、生産体制を拡充する動きが広がっています。