検査発言謝罪 検査機器増やすなど態勢強化 さいたま市長

検査発言謝罪 検査機器増やすなど態勢強化 さいたま市長
さいたま市の保健所の所長が新型コロナウイルスの検査について「病院があふれるのが嫌で少し厳しめに行っていた」と発言した問題で、清水市長は「誤解を招く表現でおわびしたい」と陳謝したうえで、検査機器を増やすなど態勢を強化することを明らかにしました。
この問題はさいたま市の保健所の所長が今月10日、記者団に対して「病院があふれるのが嫌だったので、少し厳しめに本当に陽性になりそうな人を検査する方針があった」と述べ、検査件数を抑えていたと説明したものです。

検査の人数は12日時点で、さいたま市が行ったのが196人だったのに対し、千葉市では895人と4倍以上になっています。

さいたま市の清水市長は問題の発言について、検査は県などのルールに基づき適切に行われていたとしたうえで「誤解を招く表現で、市民の信頼を損なうことにつながった。おわびしたい」と陳謝しました。

そして、医療機関のベッドの確保が追いつかない中、実際に検査を行うかどうかの判断は医師の裁量で、ケースバイケースで対応していたなどと説明しました。

市は検査機器を新たに1台購入して4台とするほか、民間の検査機関などと連携して、態勢を強化することを明らかにしました。

清水市長は「タイミングやスピード感は必ずしも早かったとは言えず、態勢もできていなかったが、しっかり取り組んでいきたい」と話しています。