大阪府 吉村知事 休業要請に理解と協力を呼びかけ

大阪府 吉村知事 休業要請に理解と協力を呼びかけ
大阪府が遊興施設や運動施設などに対し、14日の午前0時から休業を要請することを決めたことについて、吉村知事は「厳しいお願いをすることになるが、なんとか来月6日までに感染者の爆発を防ぎたい」と述べ、府民に理解と協力を呼びかけました。
吉村知事は「大阪府内での新型コロナウイルスの感染者は今月9日に92人と過去最高となり、東京のあとを追うように増えている。このままだと、東京のようになるのも、そう遠くはない」と指摘しました。

そのうえで、府内の遊興施設や運動施設、遊技場などに対し、14日の午前0時から来月6日まで休業を要請することを決めたことについて、「約8割の接触を減らさないと、急速な感染の減少はないというのが専門家などの指摘だ。厳しい状況の中、さらに厳しいお願いをすることになるが、府民の命を1人でも多く守りたい。なんとか5月6日までに感染者の爆発を防ぎたい」と述べ、府民に理解と協力を呼びかけました。

また休業要請に伴う補償については「大阪は東京のような財政力はないが、今月下旬には国の支援策に上乗せする形で中小企業などに対する府独自の支援策について予算措置をはかりたい。緊急性を要するものは今週中に予算編成していきたい」と述べました。

一方、カジノを含むIR=統合型リゾート施設の大阪への誘致に関連して、「事業者の公募の手続きを延期したので、影響は確実に生じている」と述べました。

また5年後の大阪・関西万博の準備への影響について「やるべきことはやるが、新型コロナウイルスへの対策に優先的に取り組んでいくので、影響は出ることになる」と述べました。

宿泊施設を確保 住まいを失った人には府営住宅提供

大阪府は、休業を要請するネットカフェや漫画喫茶で寝泊まりをする人たちが行き場を失うことがないよう、大阪 西成区と西区で、1泊2500円以下で泊まることができる5つの宿泊施設を確保しました。

連絡先や料金などの詳細は、府のホームページで公開するということです。

また府は、解雇や雇止めなどで住まいを失った人のために、府営住宅を100戸程度確保しました。

1か月当たり4000円の料金で、最長で1年間、入居することができるということです。

府では、今月20日から入居の受け付けを始めることにしています。