出勤者7割減 ビッグデータ分析では5割減にも届かず

出勤者7割減 ビッグデータ分析では5割減にも届かず
政府の緊急事態宣言を受けて東京都心を訪れる人の数は大幅に減っていますが、平日だった今月10日のビッグデータからは、出勤者が7割減るまでには、なお距離がある現状も見て取れます。
ヤフーは利用者から同意の上で得た位置情報を使い、プライバシーを保護した形で東京23区のそれぞれの区の人出を日ごとに推計して公開しています。

それによりますと、緊急事態宣言のあとの今月10日に東京23区を訪れた人の数は合わせて185万9000人でした。

これは1週間前、宣言が出る前の今月3日と比べると20.2%、1年前の去年4月10日と比べても29.1%の減少で、大幅に減ってはいるものの3割程度の減少にとどまっているとも言えます。

オフィスや官公庁が多く集まる千代田区について見ると、今月10日に訪れた人は53万2000人で、1週間前に比べて27.7%、1年前に比べて43.5%の減少になっています。

同じく港区は今月10日に訪れた人が47万2000人で、1週間前に比べて28.4%、1年前に比べて45.9%の減少になっています。

このようにオフィス街で見ても減少幅は全体より大きくなっているものの、50%にも届いていません。