インドの今年度経済成長率 予測を大幅下方修正 世界銀行

インドの今年度経済成長率 予測を大幅下方修正 世界銀行
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世界銀行はインドの今年度の経済成長率について、従来の予測を大幅に下方修正して1.5%から2.8%になるとしたうえで、新型コロナウイルスの影響で南アジア地域全体では、過去40年で最悪の経済成長率になるという見通しを示しました。
世界銀行は12日、南アジア地域8か国の経済に関する報告書を発表しました。

このうちインドについては、今年度のGDP=国内総生産の伸び率を前の年度に比べて1.5%から2.8%と予測しました。世界銀行は半年前の報告書では6.9%と予測していて、大幅に下方修正した形です。

インドでは国内消費の落ち込みで経済が減速していたところに、新型コロナウイルスが追い打ちをかけていて、先月下旬からは工場やオフィスが閉鎖されるなど経済活動がほぼストップしています。

また、報告書では南アジア地域全体のことしの成長率について、半年前に6.3%と予測していましたが、今回、1.8%から2.8%に修正し、過去40年で最悪になるという見通しを示しました。

世界銀行のシェーファー南アジア担当副総裁は「ウイルスの危機が終わった時に、経済を活性化させる対策が取られなければ、長期的な低迷になる」と指摘しています。