客足減る銭湯 感染予防対策行い営業継続 東京

客足減る銭湯 感染予防対策行い営業継続 東京
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、都内の銭湯では、安心して利用できるよう、感染予防の対策を行って営業を続けています。
新型コロナウイルスの感染防止のため、東京都が休業を要請した施設に銭湯は含まれていませんが、外出自粛の動きが広がる中、客足が遠のいているため臨時休業するところも出ています。

東京・北区で70年以上の歴史のある銭湯、「十條湯」は、常連客の中には、自宅に風呂がない高齢者などもいることから営業を続けています。

この銭湯では、いわゆる3密の「密集」につながる夕方の混雑を解消しようと、先月末から開店を1時間ほど早めて営業時間を延ばし、客の混み具合を減らしているほか、11日からはサウナの利用を中止しました。

さらに、脱衣場では床やベンチをこまめに消毒し、長時間の滞在や大声の会話を控えるよう呼びかける貼り紙を貼って感染予防への協力を求めています。

この銭湯では、今月に入ってから訪れる客が4割ほど減っているということです。銭湯を訪れた80代の女性は、「1人暮らしで自宅ではお風呂を沸かさないので営業を続けてくれて助かります」と話していました。

「十條湯」の横山昭子さんは、「常連のお客さんのなかには家にお風呂がない人もいます。売り上げは厳しいですが、銭湯の文化も残したいので、なんとか営業を続けていきたいです」と話していました。