380年以上の歴史 長崎くんち「奉納踊り」の取りやめ決定

380年以上の歴史 長崎くんち「奉納踊り」の取りやめ決定
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、380年以上の歴史がある長崎伝統の秋祭り「長崎くんち」の開催について、関係者が協議し、ことしは「奉納踊り」などを取りやめることを決めました。
新型コロナウイルスの感染の広がりを受け、「長崎くんち」の開催について12日午後、長崎市の諏訪神社にことしの「奉納踊り」を担当する6つの「踊町」や、ご神体を乗せたみこしを担ぐ10の「神輿守町」の関係者などが集まり、話し合いが行われました。

話し合いでは、それぞれの代表がことしの「奉納踊り」と、みこしを長崎港近くの「お旅所」に移す「御神幸」を辞退する意向を伝え、取りやめることが決まりました。

また、ことしの「踊町」と「神輿守町」の出番は来年に繰り延べるほか、「奉納踊り」と「御神幸」以外の神事は規模を縮小するなどして行うということです。

諏訪神社の池田剛康宮司は、「奉納踊りの稽古では人が密集することもある。参加者の健康と生命を大事にしたいと思い、取りやめる決断に至った」と述べました。