東京 新たに166人の感染確認 うち87人が中野区の病院関係者

東京 新たに166人の感染確認 うち87人が中野区の病院関係者
東京都は12日、都内で新たに166人について新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表しました。このうち87人が、東京 中野区にある病院の入院患者や医師などだということで、都は院内での集団感染の可能性が高いとみて調べています。12日に確認された感染者を加えると、都内でこれまでに感染が確認された人は2000人を超えました。
東京都は12日、都内で新たに6歳未満の幼児から100歳以上までの男女合わせて166人について、新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

166人のうち半数以上の87人は、東京 中野区にある中野江古田病院の入院患者のほか、医師や看護師などだということです。

都によりますと、この病院ではこれまでに5人の感染者が確認されていて、都は中野江古田病院で、院内での集団感染である可能性が高いとみて調べています。

このほか12日に感染が確認された人のうち、今のところ感染経路が分かっていないのは64人だということです。

都内では今月8日に144人、9日に178人、10日は189人、11日は197人と、1日に感染が確認された人数が、11日まで4日連続、過去最多を更新していました。

12日に確認された感染者を加えると、都内でこれまでに感染が確認された人は2000人を超え、2068人となりました。

東京都は都内の医療機関で12日までに、確保目標の4000床に対し2000床が確保できたとする一方で、入院などによる治療や療養が必要なのは1882人だとしています。

また軽症者は12日までに92人がホテルに移ったということです。

小池知事「大丈夫だと思うのはやめて」

小池知事は都内で新型コロナウイルスによる感染者が新たに166人確認されたことについて、12日夜、記者団に対し「きょうも大変多くの感染者数が出てきた。院内感染と認められる87人が1つの病院で確認され、患者にお年寄りが多いということもあり、圧倒的に50歳以上が多いのが特徴だ。引き続き対策をしっかりと練っていきたい。病床の確保についてはホテルを活用した流れもしっかりとできている」と述べました。

一方、外出の徹底した自粛や休業などを要請する中でのこの週末の人の動きについて、「きょうも商店街などにずいぶん人が出ていた。このことによって大丈夫だ、と思われるのはやめていただきたい。あすからの職場への出勤も7、8割落とすことをしっかり守っていただきたい」と述べて、改めて人と人との接触を避けるための取り組みに協力を求めました。