米の死者数 最多のイタリアに迫る 新型コロナウイルス

米の死者数 最多のイタリアに迫る 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの感染拡大が続くアメリカでは、死亡した人の数が世界で最も多いイタリアに迫っています。一方、トランプ大統領は感染拡大の防止措置が効果を上げているとして死者の数は当初の予測より少なくなるという見通しを示しました。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の集計によりますと、日本時間の11日午後4時の時点で、アメリカでは、新型コロナウイルスの感染者が50万1609人と50万人を超えました。

また、亡くなった人は1万8777人に上り、世界で最も多いイタリアの1万8849人に迫っています。
一方、トランプ大統領は、10日の記者会見で、「国全体では1日当たりの新たな感染者数は落ち着きつつあり、感染状況がピークに近づいていることを示している。われわれの包括的な戦略が功を奏している」と述べました。

そのうえでトランプ大統領は、国内の死者の数が10万人から24万人に上るおそれがあるとした政府の予測について、「10万人を大幅に下回るだろう」と述べ当初の予測より少なくなるという見通しを示しました。

ただ、会見に同席した対策チームのファウチ博士は、「感染拡大の防止措置がうまくいっているからといって行動を緩める時ではない」と述べ、油断せずに対策を続けることが重要だと強調しました。