スーパーに家族連れなど多くの客 “3密”避けるため協力を

スーパーに家族連れなど多くの客 “3密”避けるため協力を
不要不急の外出を控えるよう自粛要請が続く中、生活必需品を販売しているためその対象となっていないスーパーには、週末を迎え、家族連れなど多くの人が訪れています。スーパーの各店舗では感染対策が進められていますが、業界団体は「大人数で来店するとレジが混雑しいわゆる『3密』となるおそれがある」として、店に入る人数を絞るなど感染防止へのさらなる協力を呼びかけています。
法律に基づく「緊急事態宣言」が出されて初めての週末となった11日、東京 練馬区のスーパーでは親子連れなどの姿が多く見られました。

店によりますと、最近は以前のような買いだめの動きは見られず、11日は日中晴れたこともあって、店を訪れる客がふだんより2割以上多かったということです。

スーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長は「家にこもる生活が続いているため、外の空気を吸いがてら、せめて買い物だけでも家族一緒に行こうという客が増えていると感じます」と話していました。

6歳の娘と2人で店を訪れた30代の母親は「こういう状況なので自宅の近くしか出歩けず気晴らしにと思って娘を連れて来ました。外出すると感染リスクがあるので、本当は自分1人で来たほうがいいとは思いますが、1人で留守番させるのは難しいです」と話していました。

こうした中で懸念されるのがレジ付近などでの「密集・密閉・密接」、いわゆる「3密」で、このスーパーでもレジに並ぶ際に間隔を開けてもらうよう呼びかけています。

およそ300の加盟店を持つ「全国スーパーマーケット協会」には、全国のスーパーの従業員から「店内で子どもが走り回ったり、レジに大勢の人が並んだりしていて、感染防止の点で不安だ」などという声が相次いで寄せられているということです。

このため協会は、ツイッターで「さらなる規制強化を避けるためにも、今は入店人数を抑えるよう、ご協力ください」などと呼びかけています。

「全国スーパーマーケット協会」の広報担当者は「家族のうち一部は店の外や車で待ってもらうなど、来店者の工夫によって感染リスクをさらに減らすこともできると思います。店側も感染防止対策に取り組んでいるので、お客様にも配慮願えればと思います」と話しています。