世界全体で死者10万人超 新型コロナウイルス

世界全体で死者10万人超 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスで死亡した人が世界全体で10万人を超えました。WHO=世界保健機関は、ヨーロッパの一部の国で感染拡大のペースが落ちているという見方を示す一方、死者数が最も多いイタリアの政府は、全土での外出制限の効果を継続させるため期限を3週間延長すると発表しました。
WHOが世界的な大流行「パンデミック」になっているという認識を示してから11日で1か月となるなか、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、新型コロナウイルスで死亡した人は日本時間の11日午前11時現在、世界で10万2669人と10万人を超えました。

WHOのテドロス事務局長は10日、この1週間でスペインやイタリアなどヨーロッパの一部の国で、感染拡大のペースが落ちていると指摘しました。

ただ、新型コロナウイルスによる死者が世界で最も多いイタリアのコンテ首相は、これまでとってきた外出制限の効果を継続させるため今月13日までとしていた全土での外出制限をさらに3週間延長すると発表しました。

また、アメリカ、ニューヨーク州のクオモ知事は10日、感染者と死者の数が前の日より減っているとする一方で、自宅待機の徹底が必要だとして引き続き市民に協力を訴えました。

こうした中、オーストリアやデンマークなど、経済活動や外出の制限を緩和する方針を打ちだす国も出ていて、各国の対応には違いが見られます。

アメリカ 感染者50万人超

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、日本時間の11日午前11時の時点でアメリカでは、新型コロナウイルスの感染者が50万399人と50万人を超えました。

また、亡くなった人は1万8693人と、死者数が世界で最も多いイタリアの1万8849人に迫っています。