埼玉県 ホテルを一時的な滞在施設に 軽症患者など移送へ

埼玉県 ホテルを一時的な滞在施設に 軽症患者など移送へ
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埼玉県は、新型コロナウイルスの感染拡大によって医療機関に入院できず自宅待機となっている人が県内で100人以上に上っていることから、さいたま市内のホテルを軽症の患者や症状のない人向けの一時的な滞在施設にすることを決めました。
一時的な滞在施設となるのは、さいたま市大宮区にある「アパホテルさいたま新都心駅北」です。

埼玉県によりますと、県内で新型コロナウイルスへの感染が確認された人のうち、医療機関に入院できず自宅で待機している人は10日夜の時点で127人に上っているということです。

一方、主に軽症の患者向けに県が確保したとしていた県内の一般病床150床のうち、受け入れができたのは、これまでに50床余りにとどまっています。

こうした事態を受けて、県は軽症の患者や症状のない人向けに220部屋余りあるホテルを借り上げ、13日から移送を始めるということです。

特に、病状が回復し退院に向けた検査を待っている人や、重症化しやすい高齢者などと同居している人を優先するとしています。

県保健医療部は「入院を待っている人が増えているためホテルを確保した。病床数を確保するために引き続き努力したい」としています。