イタリア首相 「外出制限さらに3週間延長」と発表

イタリア首相 「外出制限さらに3週間延長」と発表
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新型コロナウイルスによる死者が世界で最も多いイタリアでは、コンテ首相が1か月間続いている全土での外出制限を、さらに3週間延長すると発表しました。その一方で制限の解除に向けた準備を加速させる方針を明らかにし、国民に理解を求めました。
イタリアでは10日までに、新型コロナウイルスへの感染が確認された人が14万7577人とアメリカ、スペインに次いで多く、死亡した人は1万8849人と世界で最も多くなっています。

こうした中、コンテ首相は10日夜、記者会見を行い、先月10日に始めた全土での外出制限について、今月13日までとしていた期限を、来月3日まで延長すると発表しました。

コンテ首相は「難しかったが必要な決定で、すべての政治的な責任は自分が負う。もし今、制限を解除すればこれまで実現した成果が失われかねない」と訴え、継続の必要性を強調しました。

一方で、今月14日から制限の一部を緩め、書店や乳幼児向け用品を扱う店の営業を認める考えを示したほか、職場での感染対策の指針を早急にまとめるなど、制限の解除に向け準備を加速させる方針も明らかにし、長期化する外出制限に理解を求めました。

外出制限について、イタリア国内では経済が破綻しかねないとして、経済団体からできるだけ早く解除するよう求める声があがっています。