ネットカフェで寝泊まりの利用者に武道館開放 神奈川県

ネットカフェで寝泊まりの利用者に武道館開放 神奈川県
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新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、東京都が6つの業態や施設に11日から休業を要請したことを受け、同様の措置をとることを決めた神奈川県は、休業対象となるインターネットカフェで寝泊まりしている利用者の一時的な滞在場所として、県の武道館を開放することを決め、10日夜、簡易ベッドなどが緊急に設置されました。
神奈川県は、東京都と同様に緊急事態宣言を受けた措置として、遊興施設など、大学や学習塾など、運動や遊技のための施設、劇場など、集会や展示を行う施設、商業施設の6つの業態や施設に対し、11日午前0時からの休業を要請しました。

これにより、休業の対象になるインターネットカフェで寝泊まりしている利用者が行き場を失わないよう、県は横浜市港北区にある県の「武道館」を一時的な滞在場所として開放することを決め、10日夜、緊急の設営作業が行われました。
武道館には、およそ40人分の簡易ベッドや毛布などが運び込まれ、柔道場や剣道場に、感染を防ぐため3メートルほど間隔をあけてベッドが設置されていきました。
男性と女性のフロアは分けられていますが、個別のスペースの間仕切りの設置は間に合っていないということで、県は順次、整備していきたいとしています。

黒岩知事は10日夜の対策本部会議のあと、「休業の要請により居場所を確保できない方のために即座に受け皿を用意した。急な危機を乗り越えないといけないので、ご理解いただきたい」と話していました。

受け入れは11日午前0時から始まっていて、県は滞在を希望する人は、武道館の電話番号、045-491-4321に連絡してほしいとしています。