神奈川県 感染拡大受け医療体制レベル引き上げ

神奈川県 感染拡大受け医療体制レベル引き上げ
新型コロナウイルスの感染拡大を受け医療体制の構築を進める神奈川県は、患者が急増しまん延期への「移行期」に入ったとして、県独自の医療体制のレベルを1段階引き上げたと発表しました。
神奈川県は、医療崩壊を防ぐための施策として「神奈川モデル」を示していて、重症患者や中等症の患者の数に応じて医療機関での受け入れ態勢のレベルを、現在の「フェーズ0」、まん延期への移行期である「フェーズ1」、まん延期の「フェーズ2」と設定しています。

10日、黒岩知事は臨時の記者会見を開き、感染者の急増に伴い、重症患者がおよそ40人に達したとして、移行期である「フェーズ1」に医療体制の段階を引き上げると発表しました。

これにより、重症患者の高度医療機関での受け入れや、中等症の患者を受け入れる「重点医療機関」への集中的な搬送が本格化します。

また、新たに軽症者や症状のない人の受け入れ施設として、横浜市中区の「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」の1棟2300室を借り上げ、今月20日から受け入れを開始する予定だと発表しました。

黒岩知事は「感染拡大のフェーズが変わったという危機感を県民と共有し、神奈川モデルを推進して、医療崩壊を防いでいきたい」と話しています。