鳴門の桜だい漁最盛期 新型コロナの影響で出荷量9割減 徳島

鳴門の桜だい漁最盛期 新型コロナの影響で出荷量9割減 徳島
徳島県の鳴門海峡では「桜だい」と呼ばれる、春にとれるマダイの漁が最盛期を迎えていますが、新型コロナウイルスの影響で、関東や関西向けの出荷量が9割近く減るなど影響が出ています。
毎年春、産卵のために紀伊水道から鳴門海峡に入ってくるマダイは、桜のようなピンク色をしていることから「桜だい」と呼ばれています。

ことしも「桜だい」の水揚げが最盛期を迎え、徳島県鳴門市の粟田漁港では、沖合で定置網漁を終えた漁船が水揚げの作業に追われていました。

水揚げ量は例年と同じくらいで、中には体長80センチ、重さが5キロ以上の大物もありました。

しかし漁協の関係者によりますと、新型コロナウイルスの影響で3月以降、関東や関西向けの出荷量が9割近く減っているということです。

このため、漁協の直売所の「JF北灘さかな市」では、水揚げされた「桜だい」を家庭で食べてもらおうと通常の半値近くで販売していました。

JF北灘さかな市の大戸一生さんは「出荷のキャンセルは苦しいですが今が旬の桜だいを、ぜひ多くの人に味わってほしいです」と話していました。