安川電機 2月期決算 営業利益が半減 世界的に需要落ち込む

安川電機 2月期決算 営業利益が半減 世界的に需要落ち込む
産業用ロボット大手、安川電機のことし2月期の決算は、自動車工場向けを中心に世界的に需要が落ち込み、営業利益が55%減少しました。
北九州市に本社がある安川電機が10日発表した、ことし2月期の決算によりますと、売り上げは過去最高だった前の年度より13.4%減って、4109億円となり、本業のもうけを示す営業利益は、55.1%減って、223億円となりました。

これは米中貿易摩擦の長期化に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が追い打ちをかける形で、自動車工場向けを中心に主力の産業用ロボットの需要が世界的に落ち込んだことが大きな要因です。

一方、今年度の業績予想については世界的な感染拡大が続き見通すことが困難だとして、1年間の予想の公表を見送りました。

会見で、小笠原浩社長は「新型コロナウイルスの影響で人は動かないが、現時点で世界各地の自社の工場での生産は止まっていない。5Gなど半導体関連は強めの動きを見せているが、今後、市場がどのように変わっていくか不透明で先行きは分からない」と述べました。