新型コロナで需要増の医療用ガウン 国内縫製メーカーが生産へ

新型コロナで需要増の医療用ガウン 国内縫製メーカーが生産へ
新型コロナウイルスの感染拡大で、不足が懸念されている医療用ガウンについて、国内の縫製メーカーが生産に乗り出すことになりました。
医療関係者が患者と接する際に着るガウンは、新型コロナウイルスの感染拡大で急速に需要が高まり、不足が懸念されています。

このため、全国の縫製メーカーでつくる団体が医療用ガウンの生産に乗り出すことを決め、代表者が10日、経済産業省に試作品を持ち込んで準備の状況などを説明しました。

医療用ガウンは、ほぼすべてを中国や東南アジアの国々から輸入していますが、世界的な感染拡大を受けて各国の間で取り合いとなり、輸入が難しくなっているということです。

団体によりますと、縫製メーカー各社は国内の素材メーカーから原材料となる不織布の供給を受けて、医療用ガウンの生産を今月中に始めることを目指すとしています。

日本アパレルソーイング工業組合連合会の井上美明会長は「新型コロナウイルスの影響で、本業の縫製が先の見えない状況で協力しようと考えた。医療の現場に貢献できればよいと思う」と話していました。