疫病の退散願い 境内に「茅の輪」特別に設置 京都 八坂神社

疫病の退散願い 境内に「茅の輪」特別に設置 京都 八坂神社
新型コロナウイルスの感染が拡大していることから京都の八坂神社では、通常、夏に境内に設けられる疫病の退散を願う大きな輪を先月から特別に設置しています。夏以外の季節に設けられたのはコレラが流行した明治時代以来、143年ぶりです。
疫病の退散を願う大きな輪「茅の輪」は、かやを束ねて作られた直径2メートルほどの大きな輪で、京都市東山区の八坂神社では、年に2回、6月30日の「夏越の大祓式」と、祇園祭の最終日、7月31日の「疫神社夏越祭」のときにだけ、境内に設けられます。

感染が拡大していることから、八坂神社は特別に先月8日から境内の2か所に茅の輪を設置しました。

夏以外の季節に茅の輪を設置するのは、コレラが流行していた明治10年以来、143年ぶりだということです。

参拝に訪れた人たちは、茅の輪をくぐって新型コロナウイルスの終息を祈願していました。

近所で飲食店を営む50代の男性は「新型コロナウイルスの影響で客が減り、店の休業も考えています。毎日お参りができるので終息を願いました」と話していました。

茅の輪は、新型コロナウイルスが終息するまで設置されるということです。