新型コロナ対策 全市民に1人1万円支給 山梨 富士吉田

新型コロナ対策 全市民に1人1万円支給 山梨 富士吉田
山梨県の富士吉田市は新型コロナウイルスに対する不安などを抱きながら生活している市民を支援しようと、大人から子どもまですべての市民に1人当たり現金1万円を支給することを決めました。
山梨県内でも新型コロナウイルスへの感染者が増加する中、世界遺産の富士山のふもとに位置する富士吉田市では、観光客が激減するなど、経済的に深刻な打撃を受けています。

また、多くの市民が感染拡大への不安やさまざまな自粛などを強いられているとして、市は、不安を少しでも払しょくしようとすべての市民に「コロナ撲滅支援金」として、1人当たり現金1万円を支給することを決めました。

対象となるのは収入の増減や年齢にかかわらず、今月1日時点で住民基本台帳に登録されている約4万8300人で、財源は、市の貯金にあたる財政調整基金を取り崩すということです。

富士吉田市では、来月上旬に予定されている臨時市議会で認められ次第、支給を始めたいとしています。

市によりますと、市民全員に現金を支給するのは全国でも珍しいのではないかということで、富士吉田市は「日常生活で自粛を強いられ、不安な気持ちを少しでも払しょくできるよう自由に使っていただき、元気になってもらいたい」としています。