「仙台七夕まつり」は伊達政宗が仙台藩主だった400年以上前から続くとされる東北を代表する夏祭りの１つで、仙台市中心部の商店街には色とりどりの七夕飾りが取り付けられ、去年は３日間でおよそ220万人が訪れました。

祭りを主催する「仙台七夕まつり協賛会」は10日、役員会を開き、多くの観光客が集まり感染のリスクがあるとして、ことしのまつりを中止することを全会一致で決めました。仙台商工会議所によりますと、七夕まつりが中止されるのは現在の形で開催されるようになった昭和21年以降で初めてだということです。

協賛会の会長を務める仙台商工会議所の鎌田宏会頭は記者会見で、「いたずらに時を稼ぐより、できるだけ早く中止を決断することで社会への影響を最小限にとどめることができると考えた。家庭や店先などに小ぶりな七夕飾りを飾ることで新型コロナウイルスの終息を願う取り組みを呼びかけることを検討したい」と述べました。