“子どもの手術に支障も” 緊急の献血会 東京 世田谷区

“子どもの手術に支障も” 緊急の献血会 東京 世田谷区
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で各地で献血イベントの中止が相次ぐ中、東京 世田谷区の国立成育医療研究センターではこのままでは子どもの手術の際の輸血などに支障が出るおそれがあるとして緊急の献血会が開かれました。
国立成育医療研究センターで開かれた献血会には呼びかけに応じて地域の住民などが参加しました。

受け付けでは感染を予防するため間隔をあけて並び、検温を済ませると、専用の大型バスに乗り込んで献血していました。

参加した40代の女性は「SNSで献血会が開かれると知って駆けつけました。血液が足りなくなるかもしれないと聞いたので、少しでも貢献したい」と話していました。

日本赤十字社によりますと、新型コロナウイルスの影響で各地の献血イベントが中止されているほか、献血ルームを訪れる人も大幅に減っているため、今月、東京都で確保できた血液は必要な量の7割ほどにとどまっているということです。

国立成育医療研究センターの松本公一小児がんセンター長は、「小児がん患者への手術などの際には輸血用の血液が必要になるが、今後、影響が出ないか心配している。できるだけ多くの人に献血への協力をお願いしたい」と話していました。

各地の献血ルームはほぼ通常どおり開いているということで、日本赤十字社は「救える命を救うためにできる範囲で献血してほしい」と呼びかけています。