熊本県で70代男性死亡 県内で初めて 新型コロナウイルス

熊本県で70代男性死亡 県内で初めて 新型コロナウイルス
熊本市は、新型コロナウイルスに感染し医療機関に入院していた70代の男性が10日、死亡したと発表しました。県内で新型コロナウイルスに感染した人が死亡したのは初めてです。
熊本市によりますと、死亡したのは市内の感染症指定医療機関に入院していた熊本市の70代の男性で、高血圧などの基礎疾患があったということです。

この男性は先月21日から発熱の症状があり、25日に検査をしたところ新型コロナウイルスへの感染が確認されました。その後、29日からは人工呼吸器を装着して治療を受けていましたが、容体は徐々に悪化し10日午後、新型コロナウイルスによる肺炎で死亡したということです。

男性は発症前から入院までの少なくとも2週間は熊本市東区にある温浴施設「ピースフル優佑悠」で寝泊まりしていたことがわかっていて、この施設ではほかに3人の利用者の感染が確認されています。

熊本市の大西市長は「はじめて死亡者がでたということで身近に恐怖が迫っているということに危機感をもって、市民には、不要不急の外出を控えてほしい」と話しています。

熊本県内ではこれまでに23人の感染が確認されていますが、感染者が死亡したのは初めてです。