「第2波的な感染の拡大時期」札幌市長 臨時休校など検討指示

「第2波的な感染の拡大時期」札幌市長 臨時休校など検討指示
札幌市の秋元市長は、新型コロナウイルスに関する対策会議で、今後の感染拡大に備え臨時休校や市の施設を休館する対応を検討するよう指示しました。さらに、市民に職場での歓迎会を自粛することも求めました。
札幌市の秋元市長は、市の新型コロナウイルスに関する対策会議で、「2月、3月の発症状況から次の第2波的な感染の拡大時期に来ている状況と考えなければならない。緊張感を高めていかなければいけない」と述べました。

そのうえで秋元市長は、今後の感染拡大に備え、子どもたちの健康を守るため分散登校や臨時休校を含めた対応を検討すること、観光施設や区民センターといった市の施設の休館や閉鎖を検討することを指示しました。

札幌市では、道独自の緊急事態宣言を受けて臨時休校や施設の休館が行われましたが、新年度から再開しています。

さらに秋元市長は「送別会などの飲食を伴う会合で感染が疑われるケースが出てきている。職場での歓迎会などの開催も自粛をしていただきたい」と述べ、人が集まる歓迎会を自粛するよう市民に求めました。

会議のあと秋元市長は記者団に対し「鈴木知事の緊急事態宣言が解除され、皆さんの気持ちが緩んでしまったおそれがある。歓迎会・送別会などの夜の行動を自粛してもらわなければならない状況で、感染者が増えれば学校の休校措置を踏み切らざるをえない」と述べました。

札幌市内では8日と9日の2日間で12人の感染が確認されましたが、このうち10人の感染経路が分かっておらず、感染の拡大が懸念されています。