成田空港 B滑走路 当面閉鎖へ 運休や減便が影響 運用見直す

成田空港 B滑走路 当面閉鎖へ 運休や減便が影響 運用見直す
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う航空機の運休や減便などで運営に影響が出ているとして、成田空港会社は、2本のうちのB滑走路を12日から閉鎖することを決めました。利用者の急激な減少を理由に滑走路が閉鎖されるのは、開港以来、初めてです。
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、成田空港を発着する航空機では運休や減便が相次ぎ、国際線では、今月4日までの1週間の旅客便の発着回数が去年のほぼ同じ時期の僅か16%余りにとどまりました。

成田空港会社は、運営が厳しさを増すなか、効率的に空港の機能を維持する必要があるとして、2本ある滑走路のうちB滑走路を12日午前6時から当分の間、閉鎖すると発表しました。

これを受けて国土交通省は、航空機の管制などについて検討を進めることにしています。

空港会社は、緊急事態宣言が出されたあとも滑走路やターミナルビルなどの運用を続けるとしていましたが、利用者の急激な減少で、運用体制の見直しを迫られた形です。

こうした利用者の減少を理由に成田空港の滑走路が閉鎖されるのは、昭和53年の開港以来、初めてだということです。

成田空港会社「ターミナルビルの一部閉鎖も検討」

成田空港会社経営計画部の大川原孝一部長は「航空機の発着回数の回復には時間を要すると判断して滑走路の1本の閉鎖を決めた。旅客ターミナルビルの一部の閉鎖についても関係機関と調整を進めている。ただ、空港の機能には影響が出ないように運用したい」と話し、店舗などの利用者が減っているターミナルビルの一部閉鎖も視野に入れていることを明らかにしました。