大相撲 力士が初の感染 集団生活で感染広がるリスクも

大相撲 力士が初の感染 集団生活で感染広がるリスクも
大相撲の幕下以下の力士が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。大相撲の力士に感染者が出たのは初めてです。日本相撲協会によりますと感染が確認されたのは幕下以下の力士です。
相撲協会によりますと、この力士は今月4日から発熱があったほか、せきやけん怠感、息苦しさなどの症状を訴えているということです。

力士は8日から都内の病院に入院して新型コロナウイルスの検査を受けていましたが、10日、陽性と判定されたということです。大相撲の力士に感染者が出たのは初めてです。

力士が所属する部屋では現在、稽古を中止し原則、外出禁止としているということで、ほかに体調不良を訴えている力士などはいないとしています。

相撲協会は今後、感染した力士の行動などを調査していくことにしています。相撲協会では来月、東京 両国の国技館で予定されている夏場所について、いったん2週間延期を決めたうえで、感染の状況によっては無観客での開催や中止を含め変更する可能性もあるとして協議しています。

日本相撲協会の芝田山広報部長は「夏場所の開催に向けて準備を進めていくという状況に変わりはないが、非常に緊迫した状況になっているのは確かなのでこれからどういう方向に持っていくかを協議しなくてはならない」と話しています。

相撲協会 防止策を徹底も…

日本相撲協会は、先月、観客を入れずに大阪で春場所を開催した際「1人でも感染者が出たら場所を中止する」としていましたが、感染者を出すことなく15日間の日程を無事に終えました。春場所後も相撲協会では、それぞれの部屋の師匠に繰り返し通達を出して力士や協会員への感染防止策を徹底してきました。

相撲協会は
▽部屋での稽古は通常どおり行うものの今月3日からはほかの部屋への出稽古は禁止とし、力士には引き続き
▽不要不急の外出禁止や
▽朝と夕方以降の1日2回、体温測定を行うことを指示しました。

さらに
▽行司や呼出などは部屋に通わずに自宅待機とし、床山が部屋に行く必要がある場合は公共交通機関を使わずに移動させていました。

そうした対策にもかかわらず力士の感染が確認されたことで、改めて感染を防ぐ難しさが浮き彫りになりました。

集団生活が基本の相撲部屋 感染広がるリスクも

相撲部屋は、稽古を行うだけではなく力士や親方が寝食を共にする集団生活を基本としていて、1人感染者が出れば感染が広がるリスクがあります。

一般的に相撲部屋は力士のほか、師匠や部屋付きの親方、それに行司や呼出、力士のまげを結う床山など相撲協会員が所属しています。現在、行司や床山は、日本相撲協会の指示で自宅待機をしていますが、幕下以下の力士は師匠やおかみさんとともに部屋で集団生活をするのが基本です。

力士たちは毎朝、稽古場で体をぶつけ合って稽古を行うだけでなく食事も一緒にとり、幕下以下の力士は通常、大部屋で寝ていて、部屋の中で感染者が出ればほかの力士などにも感染が広がるリスクがあります。

日本相撲協会は感染者が出た部屋への対応について「保健所の指導を受けながら対処をしていく」としています。