トランプ大統領 航空業界への支援策 近く提示へ

トランプ大統領 航空業界への支援策 近く提示へ
アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスの国内での感染がピークを迎えつつあるという見方を改めて強調しました。そのうえで、経営が悪化している航空業界への支援策を近く示す方針を明らかにしました。
トランプ大統領は9日の記者会見で、新型コロナウイルスの国内での感染拡大について、「今、アメリカは山の頂上にいて、場合によっては下り始めているところもある」と述べ、感染者の増加がピークを迎えつつあるという見方を改めて強調しました。

そのうえで、経営が悪化している国内の航空業界について、「雇用を維持し、経営を支えるために、政府としてできるかぎりのことをしなければならない。週末には航空会社と協議し、大規模で、納得のいく支援策を提案できるだろう」と述べ、今週末にかけて航空業界に具体的な支援策を示す方針を明らかにしました。

アメリカの航空業界は、政府による入国制限や各州の外出制限の影響で、国際線、国内線ともに利用客が激減し、資金繰りが悪化していて、従業員の解雇も相次いでいます。

アメリカで先月成立した大規模な経済対策には、航空業界が金融機関から融資を受けやすくするために、政府が条件付きで債務を保証することなどが盛り込まれており、トランプ大統領は、その詳細を提示する考えだとみられます。