成田空港 滑走路1本閉鎖で調整 新型コロナによる運休や減便で

成田空港 滑走路1本閉鎖で調整 新型コロナによる運休や減便で
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う航空機の運休や減便などで運営に影響が出ているとして、成田空港会社が2本ある滑走路のうちの1本を近く閉鎖する方針を固め、国などと調整を進めていることが関係者への取材で分かりました。ウイルスの感染拡大を理由として滑走路が閉鎖されれば開港以来、初めてです。
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、成田空港を発着する航空機は運休や減便が相次ぎ、国際線では今月4日までの1週間の旅客便の発着回数が去年のほぼ同じ時期の僅か16%余りにとどまりました。

関係者によりますと、空港会社は運営に影響が出ているとして、空港に2本ある滑走路のうち1本を閉鎖する方針を固め、国などと調整を進めているということです。また国土交通省は、空港会社からの申し出を受けて航空機の管制などについて検討を進めることにしています。

成田空港では、緊急事態宣言が出されたあとも滑走路やターミナルビルなどの運用を続けるとしていましたが、利用者の急激な減少への対応を迫られた形です。

ウイルスの感染拡大を理由として成田空港の滑走路が閉鎖されれば、昭和53年の開港以来、初めてだということです。