NY州知事「第1の波にいる」対策の拡充継続を強調

NY州知事「第1の波にいる」対策の拡充継続を強調
アメリカで新型コロナウイルスの感染者が最も多い東部ニューヨーク州のクオモ知事は、100年余り前に世界で大流行したスペインかぜに例えながら「われわれは第1の波にいる。波を乗り切れば、もう終わったと思うかもしれないが、そう簡単ではない」と述べ、感染対策と医療の拡充を続ける考えを強調しました。
アメリカのニューヨーク州では、感染者が15万9937人に上り、全米のおよそ3分の1を占めています。

感染者の増加のペースは、1日当たり1万人前後と横ばいで推移していますが、亡くなった人は、1日としてはこれまでで最も多い799人増え、7067人に上っています。

ニューヨーク州のクオモ知事は9日の記者会見で、現在、およそ1万8000人の感染者が入院して治療を受けていることを明らかにしたうえで、大学の寮を活用するなどしてベッドの数を現在の9万床から11万床まで拡充する計画を明らかにしました。

そして、1918年に世界で大流行したスペインかぜに例えながら「われわれは第1の波にいる。波を乗り切れば、もう終わったと思うかもしれないが、私はそう簡単に思わない」と述べ、感染対策と医療の拡充を続ける考えを強調しました。

さらに、今月30日まで延長した外出制限を、来月以降、緩和するかどうかについて「それはわれわれが何をするか次第だ」と述べ、外出制限を徹底させるため、市民に改めて協力を呼びかけました。