緊急事態宣言 関東1都3県の知事などが共同メッセージ

緊急事態宣言 関東1都3県の知事などが共同メッセージ
緊急事態宣言が出された関東地方の1都3県の知事と政令指定都市の市長がテレビ会議を開き、新型コロナウイルスの感染の拡大を防ぐため、人と人との接触機会を8割減らす目標を共有し、連携して住民への呼びかけを強化していくことになりました。
緊急事態宣言が出されたことを受けて関東地方の1都3県の知事と5つの政令指定都市の市長は9日夜、テレビ会議を開きました。

この中で、東京都の小池知事は、「緊急事態宣言が出されて初めての週末を迎える中、経済の結び付きが強い、人の往来も多い都県がお互いに連携をとることは重要だ」と述べ、連携して住民への呼びかけを強化していくことを呼びかけました。

そして、感染の拡大を防ぐため、人と人との接触機会を8割削減することを目指し、
▼外出をしないこと、
▼密閉、密集、密接の3つの密を避けること、
▼人と人との間隔を2メートル確保すること、
▼手洗い、せきエチケットなど感染予防をすること、
▼食料品や医薬品などの買い占めをしないことを強く要請するとした共同メッセージをまとめました。

一方、会議の中で、神奈川県の黒岩知事は、都が検討している事業者への具体的な休業の要請について、「最初から施設の利用制限に踏み込むというのは、われわれの歩調と違う」と述べ、都には他県と足並みをそろえてほしいという意見が出されました。

神奈川 黒岩知事「歩調合わないと感染リスク高まる」

神奈川県の黒岩知事は1都3県の知事や政令指定都市の市長による会議のあと、事業者への休業要請をめぐり、「東京都と神奈川県で歩調が合わないままだと、同じような店でも東京都内は独自の協力金による休業要請で休み、神奈川県内では営業する状況になる。そうなれば人が神奈川に押し寄せ感染リスクが高まるおそれがある」と危惧を示しました。

東京都の「協力金」について反対かと問われると、「小池知事は検討中と答えているので、現段階ではお答えできない」と述べました。