ユニクロ 中間決算 9年ぶりに減収減益

ユニクロ 中間決算 9年ぶりに減収減益
「ユニクロ」などを運営するファーストリテイリングのことし2月までの中間決算は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中国での売り上げが大幅に落ち込んだことから、2011年以来9年ぶりに減収減益となりました。
ファーストリテイリングが9日発表した去年9月から、ことし2月までの半年間の決算は、売り上げが前の年の同じ時期より4.7%減って、1兆2085億円、最終的な利益が11.9%減って1004億円と、2011年2月の中間決算以来9年ぶりに減収減益となりました。

これは、国内のユニクロの売り上げが暖冬の影響で冬物の販売に苦戦したほか、新型コロナウイルスの感染が拡大した中国で、臨時休業が拡大したため海外事業の売り上げも落ち込んだためです。

さらに、ことし8月までの1年間の決算の見通しについては、世界的な感染拡大の影響で、9日までに国内でおよそ200店舗、海外でもおよそ400店舗が臨時休業しているため、影響が長期化するとみていて、売り上げで8.8%、最終的な利益も38.5%、それぞれ前の年より減る見込みだと下方修正しました。

ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、記者会見で「私は今回の新型コロナウイルスの感染拡大は戦後最大の人類の危機だと思う。会社のすべてを作り替える覚悟をもってこの試練を乗り越えたい」と述べました。