福岡県 新たに26人感染確認 新型コロナウイルス

福岡県 新たに26人感染確認 新型コロナウイルス
福岡県内では9日、新たに26人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。このうち豊前市に住む1歳未満の男児を含む3人は、今月初めに感染が確認された女性が営む市内の店を訪れていて、県は店内で「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生した可能性もあるとみて、濃厚接触者の特定などを進めています。

福岡市 100歳代の女性の感染確認

福岡市では9日新たに、100歳代の女性や、これまでに「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生した病院や高齢者施設の関係者ら、新たに14人の感染が確認されました。

このうち福岡市西区に住む100歳代の女性は、7日感染が確認された70代のタクシー運転手の男性の母親で、発熱などの症状は無く、食欲もあるということです。

また、これまでに「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生している病院や高齢者施設の関係者の感染確認が相次ぎました。

このうち、福岡市早良区の「福岡記念病院」では、20代の看護助手の男性の感染が確認され、この病院で感染が確認された人は、患者や看護師など合わせて16人になりました。

また、福岡市博多区の介護老人保健施設「楽陽園」では、
▽50代の男性看護師と、
▽80代の入所者の男性、それに
▽90代の入所者の男性の合わせて3人の感染が確認されました。

いずれも今月2日の検査では陰性だったものの、8日発熱がみられて検査の結果、感染が確認されました。

この施設で感染が確認された人は、入所者と職員合わせて13人になりました。

このほか、福岡市城南区の「長尾病院」では80代の入院患者の女性の感染が確認され、この病院で感染が確認された人は、患者や看護師など合わせて4人になりました。

豊前市で「クラスター」の可能性

福岡県内では9日、新たに26人の感染が確認されました。
このうち豊前市では、1歳未満の男児と、その母親の40代の女性、それに30代の学校の非常勤職員の女性の合わせて3人の感染が確認されました。いずれも、症状は軽いということです。

3人は、先月28日に豊前市内の同じ店を訪れていて、この店では、今月1日に、店を営業する40代の女性の感染が確認されたほか、5日には、3人と同じ日に店を訪れていた30代の保育士の女性の感染が確認されています。

県は、この店で「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生した可能性もあるとみて、濃厚接触者の特定などを進めています。

福岡県内では、9日までに感染が確認された人の合計は250人になりました。

北九州市 小学校の女性教諭が感染

北九州市は、市内の小学校に勤務する50代の女性教諭が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと発表しました。

新たに感染が確認されたのは、北九州市八幡西区の八児小学校に勤務する50代の女性教諭です。市によりますと、7日感染が確認された別の50代の女性教諭の同僚で、今月1日と2日に職員室で接触していたということです。

症状が出る前の今月6日に運動場で行われた始業式に参加していましたが、マスクを着けていたことなどから、市は児童への感染の可能性は低いとしています。

女性教諭は自宅待機していますがせきや頭痛などの症状があり、市が、入院する医療機関を調整中だということです。

八児小学校では、8日、消毒作業を終えていますが、市の教育委員会は、当分の間、学校を閉鎖することも検討しているということです。
一方、集団感染が確認された門司区の新小文字病院の関係者については、市の依頼で福岡県などが40人の検査を行い、全員陰性だったということです。まだ検査が終わっていない関係者はおよそ200人いるということです。