温泉観光地で経営相談会 会場では切実な声 北海道 洞爺湖町

温泉観光地で経営相談会 会場では切実な声 北海道 洞爺湖町
温泉で有名な北海道洞爺湖町では、新型コロナウイルスの影響で宿泊客のキャンセルが相次ぐ中、中小企業の経営者などを対象にした、国と道による相談会が北海道洞爺湖町で開かれ、会場では切実な声が聞かれました。
道内有数の観光地、洞爺湖温泉がある洞爺湖町で国と道が開いた相談会には、地元の旅館や飲食店の経営者などおよそ50人が集まりました。

はじめに国の担当者が政府の緊急経済対策として、中小企業などに最大200万円の現金を給付する新たな制度や、休業手当などの一部を助成する、雇用調整助成金の拡充などについて説明しました。

このあと会場に設けられたブースでは担当者が経営者の厳しい現状を聴き取っていたほか、給付金や融資制度の申請方法などを説明していました。

洞爺湖温泉では新型コロナウイルスの感染拡大の影響で宿泊客のキャンセルが相次いでいます。

飲食店を営む女性は「温泉客がいなくなり売り上げは例年の5分の1に減ってしまった。国の支援策もいつまで待てばよいのか分からず、3か月後4か月後には店がつぶれてしまう」と話していました。

道中小企業課の瀧澤博文課長補佐は「資金繰りの相談が多く寄せられているので、関係機関と連携して支援していきたい」と話していました。