国内感染者5000人超「1日ごとの増え方を注視する必要」専門家

国内感染者5000人超「1日ごとの増え方を注視する必要」専門家
新型コロナウイルスの感染者が5000人を超えたことについて、政府の専門家会議の委員で、感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「5000人というのは大きい数だが、すでに回復している人も多くいる。累計の数よりは、最近の感染者数の増加のしかたに注目する必要がある。1月に最初の患者が国内で確認された直後は、くすぶるように少しずつ数が増えている状況だった。しかし、このところ、人口が集中している地域を中心に、火がついたように急に感染者が増えてきていて、さらに急激に増加する予兆になっているおそれがある。きのうからきょう、きょうから明日と、1日ごとの患者数の増え方を注視する必要がある」と指摘しました。
また、8日、新たに確認された感染数が、これまでで最も多い500人を超えたことについて「地域によって大きな差があるので一概には言えないが、感染者が増えるペースが速くなっているので、医療機関に大きな負担がかかっている。そうした事態に直面している医療現場は、一般の人たちよりも強い危機感を抱いていて、軽症の患者さんに宿泊施設に移ってもらうなど、重症者のためのベッドを確保する対策をできるかぎり進める必要がある」と話していました。