緊急事態宣言 街の映画館も営業自粛 埼玉 深谷

緊急事態宣言 街の映画館も営業自粛 埼玉 深谷
新型コロナウイルスの感染リスクを下げる対策を行いながら営業を続けていた埼玉県深谷市の映画館が緊急事態宣言を受けて、9日から来月9日まで営業を自粛することを決めました。
営業の自粛を決めたのは埼玉県深谷市にある「深谷シネマ」です。「深谷シネマ」は平成14年に地元のNPO法人などが設立し、廃業した酒造会社の酒蔵を改装した座席数が57席の小規模な映画館で市民に親しまれています。

客席の消毒や換気をこまめに行うなど新型コロナウイルスの感染リスクを下げる対策を行いながら営業を続けてきましたが、「緊急事態宣言」が出されたことを受けて、9日から来月9日まで営業を自粛することを決めました。

9日は館長が映画館の入り口に臨時休館を伝える紙を貼ったり、上映していた映画のポスターをはがしたりして休館の作業をしていました。

休館中も建物の賃料や4人のスタッフの人件費などで1か月に90万円ほどの経費がかかるということです。

竹石研二館長は「この状況が6月くらいまで続くと閉館に追い込まれるおそれがあり不安に思っています。多くの人に映画を楽しんでもらえる日が1日も早く来ることを願っています」と話しています。