福岡市 自転車通勤の人たちが…新型コロナ拡大防止で

福岡市 自転車通勤の人たちが…新型コロナ拡大防止で
新型コロナウイルスへの感染リスクを減らそうと、福岡市では、自転車を使って通勤する人の姿が目立ち始めています。
このうち福岡市中心部の天神にある市営の駐輪場では、9日午前8時ごろ、近くのオフィスなどで働く人たちが次々と自転車を止めて足早に職場に向かっていました。

福岡市自転車課によりますと、このところ電車やバスなどの通勤ラッシュの混雑を避けようと自転車を使って通勤する人の姿が見られるようになったということです。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ取り組みの1つとして、政府の専門家会議のメンバーなどは人との接触を8割減らすよう呼びかけているほか、福岡県の小川知事は緊急事態宣言が出されたことを受けて、自転車通勤などで人との交わりを減らすよう求めています。

電気関連の会社に勤務する男性は「通勤時間帯はバスや電車はどうしても混み合うので、できるだけ避けたい。運動にもなるので、自転車を使い始めました」と話していました。

自転車を購入する人も増加

福岡市・天神にあるスポーツバイクの専門店では、通勤に利用するため新たに自転車を買い求める人が増えています。

新型コロナウイルスの感染が広がり始めて以降、平日の販売台数が3台程度から5台以上に増え、最近は10台売れる日もあるということです。

この店の黒田亮店長は「外出の自粛要請の影響で、来店客は全体として減っているが、通勤用に新たに購入する人は増えている。また、しばらく使っていなかった自転車を修理してほしいという依頼も相次いでいる」と話しています。