新型コロナ感染の英首相 入院長期化で政策決定に懸念も

新型コロナ感染の英首相 入院長期化で政策決定に懸念も
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新型コロナウイルスに感染し入院しているイギリスのジョンソン首相は、集中治療室での治療が続けられていますが、病状は回復してきているということです。一方で、首相の入院が長期に及ぶ可能性がでていて、感染対策をはじめとする重要な政策決定に支障が出ることへの懸念が広がっています。
イギリスのジョンソン首相は、新型コロナウイルスに感染して5日に入院し、病状が悪化したため、6日には集中治療室に移されました。

スナク財務相は8日、記者会見で、「首相は引き続き集中治療室で治療を受けているが、病状は回復してきている」と述べたうえで、ジョンソン首相がベッドに座ることもでき病院のスタッフとコミュニケーションをとっていると明らかにしました。

一方で、イギリスメディアは、首相の入院は長期にわたる可能性があるとして前例のないウイルスの感染拡大の中で今後の政策決定について厳しい見方を伝えています。

イギリスでは来週をめどに厳しい外出制限の措置を延長するかどうかを検討することになっていますが、必要な場合に首相の職務を代行するラーブ外相は、あくまでも閣内が一致して決断をしていく考えを繰り返しています。

イギリス国内でウイルスに感染して亡くなった人は7日までに7000人を超え、1日で亡くなった人が、938人にのぼるなど深刻な状況が続いています。