新型コロナウイルス感染拡大のEU 経済対策で亀裂浮き彫り

新型コロナウイルス感染拡大のEU 経済対策で亀裂浮き彫り
EU=ヨーロッパ連合は、新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な影響が出ている経済への対策について、16時間にわたって協議しましたが、資金の調達をめぐって意見が対立して妥協点を見いだせず、加盟国の間の亀裂が浮き彫りとなっています。
EU域内では、新型コロナウイルスの感染を抑え込むため、各国が外出禁止などの措置をとっていて、経済への影響が深刻化しています。

この対策を打ち出すため、EUは7日、ユーロ圏財務相会議を開き、資金繰りが厳しい加盟国に融資するEUの既存の枠組みや、ユーロ圏の各国が共同で発行して資金を調達する「ユーロ共同債」の発行などについて協議しました。

会議では、加盟国が債務を抱えることに慎重なオランダなどの北ヨーロッパ諸国と、強力な支援策を求めてきたイタリアやスペインなど南ヨーロッパ諸国の意見が対立し、各国は16時間にわたって妥協点を探りましたが、融資の条件などをめぐって最後まで折り合えませんでした。

会議のあと、スペインの閣僚は「これはEUの今後が問われている問題だ」と述べ、緊急時にも結束できない現状に強い不満を表明しました。

EUは、これまで連帯して新型コロナウイルスに対応していくことを強調してきましたが、各国間の亀裂が改めて浮き彫りとなっています。